悪玉コレステロールとビタミンKの関係は?

 

悪玉コレステロールとビタミンKについて

 

善玉、悪玉コレステロールと呼ばれるものは、聞こえが悪いですが役割によって分けて考えられており、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLは血液に乗って全身の必要な箇所にコレステロールを運ぶ役割を担っています。

 

働きだけで見れば重要な役割を持っているため、悪玉と呼ぶ必要はないのですが、多量にコレステロールを運んでいると血管内壁にへばりついて血管が硬くなり、動脈硬化の原因となります。動脈硬化になると血流が鈍り、心筋梗塞や心筋症、脳梗塞といった病気のリスクを高めることから悪玉と呼ばれるようになっています。

 

対するビタミンKは脂溶性のビタミンで、葉野菜や納豆に多く含まれていますが、腸内細菌によっても生成されるので、不足するような心配はない栄養素です。しかし、長期間にわたって抗生物質を投与して腸内細菌の減少がみられる人や、肝機能が低下して胆汁の分泌が悪い人は欠乏しやすい傾向にあります。

 

主に出血した部分の血液を凝固させる作用から天然の止血剤とも呼ばれ、さらにカルシウムが骨に沈着する際に助ける働きがあることから、骨の健康にも関わる重要なビタミンです。血液の流出を止めるために働くビタミンですが、体内で不足していると止血ができずに、なかなか出血が止まらないという状態に陥ることがあります。

 

元々はコレステロールの研究の過程で発見されたビタミンで、研究対象となるニワトリにコレステロールを与え続けると貧血や出血が止まらなくなり、この出血を防ぐために様々な因子を与えてみたところ、穀物や種子の成分に出血を阻止するものを見つけ、凝固を意味するKをとってビタミンKと名付けられています。

 

血液を凝固させる作用があるからといって、血管内で凝固させると大変なことになるのですが、この点については働きが認められず、逆に動脈にカルシウムが沈着することを防ぐことから、血管の石灰化を改善し、弾力性を維持する働きがあると言われています。結果的に動脈硬化症の予防に繋がり、生活習慣病の改善となる栄養素とされます。