治療方法を解説

 

脂質異常症の治療方法

 

脂質異常症は血中の脂肪が増え、動脈硬化を進行させる原因となります。脂質異常症と診断されたら、すみやかに治療を開始し、動脈硬化の進行を予防させる必要があります。動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。

 

脂質異常症の治療には、食事療法、薬物療法、運動療法があります。食事療法と運動療法が治療の基本となり、これでコレステロールの数値の改善が認められないときや動脈硬化による心筋梗塞の危険などがあるときは薬物療法を行います。

 

一番大事なのが食事療法です。食事療法では動脈硬化を進行させないようコレステロールの低い食事を心がけます。コレステロール摂取量は1日300mg以下を目安にします。魚や植物性油を中心に取り、動物性の脂は極力取らないようこころがけます。肥満をさけるために高カロリーの摂取をさけ野菜や大豆、海藻など食物繊維を十分に取ります。そのほかアルコールや清涼飲料水などもできるだけ避けるようにします。

 

二つ目のカギとなるのが運動療法です。週3回30分程度の有酸素運動が有効です。ジョギングやウォーキング、水泳、サイクリングなどを行うことで体内の血行がよくなり中性脂肪や悪玉コレステロールが分解され、善玉コレステロールが増えていきます。生活の中で一番やりやすい時間帯や方法を選ぶと長続きします。

 

三つ目が薬物療法です。薬物治療ではmLDLコレステロールを減らす薬と、中性脂肪を減らす薬が処方されます。薬物療法を始めるにあたっては、年齢や合併症、既往症、遺伝的素因、喫煙やアルコール習慣、肥満度などを総合的に見て、薬物の方針が決まります。脂質異常症には長期間の治療が必要となります。勝手な判断で薬を飲むのを止めたり量を減らすことは危険になります。薬物療法は食事療法と運動療法とともに行うことで効果を発揮します。

 

この三つの治療法は根気よく気長に行うことが大切です。途中で止めてしまうと元に戻ってしまうので、継続して行うことが大事です。